スキャナ(Canon DR-C240)による自炊について①「挫折」

パソコン

はじめに

 文書類や書籍が家中に溢れて困っていたため、スキャナを購入し電子媒体化を行い紙媒体の原本は基本的に捨てたいと思いました。
 実際にやってみると、文書類はただ読めればよいのであまりスキャナの設定値を気にすることなく初期設定のままでどんどんスキャンして、紙媒体は破棄できすっきりしました。
 しかし、書籍類は読みやすさや原本の風合い等残したいこともあり、設定に気を使ってスキャンするととても時間が掛かってしまいました。
 約2千冊(おそらくこれくらい)を自炊しようと思っていましたが、約2百冊行ったところで挫折してしまいました。

なぜ挫折したのか

とにかく時間がかかる。
●スキャン速度が遅い(カラー600dpiの場合)
 カラー300dpiだと、仕様上、A4両面:40面/分でスキャンできますが、
 カラー600dpiだと、A4両面:8面/分でしかスキャンできません。
 これがあまりにも遅い。
 本はA4より小さいですが、A4だと単純計算で200ページ読み込むのに25分もかかります。
 さらにまとめて200ページは原稿トレイにセットできないので、何回かに分けて読み込むとまたまた時間がかかります。カラー300dpiか白黒600dpiでも良いではないかとなかなか妥協できなくて・・・
●頻繁にスキャナの清掃が必要。
 目に見えないような本に付いた埃はとりきれず、それがスキャン面に付くと、縦にスジが入ります。
 そうすると、スキャナを開けて清掃が必要で、1冊スキャンするのに最低一回は清掃が必要。
 埃が見えないため、取り切れるまで試しに何回かスキャンすることになります。
●各種設定のパラメータが固定しない。
 綺麗にスキャンするためには本によって、各種設定をいじる必要があります。
 ・カラー or グレー or 白黒?、600dpi or 400dpi or 300dpi?
   書籍によって、色が入ったもの、文字だけのもの、絵が入ったもの、色々で
  どの設定で読み込むか迷います。何も考えないならカラー600dpiですが、スキャンが遅く時間がかかります。
 ・裏写り防止の設定ON/OFF、明るさ、コントラスト、
 Canon DR-C240の裏写り防止機能は結構優れていて、古い黄色く変色した本も白く綺麗にスキャンできます。しかしその代償として、色が薄くなったり、色が抜けてしまったりすることが難点です。通常は裏写り防止の設定OFFでスキャンし、黄色く汚くてしかたがなければ再度、裏写り防止の設定ONでスキャンしてみるなどするとかなり時間を取られます。
●時々読み込みミスが起こる。

 ・原稿のセットの仕方や紙質によってはページの順番通りに読み込まれないことが希に発生します。そうするとページの入替が必要になります。
 ・自分のミスになりますが、本をカットするときにページがどうしがくっついていた場合、読込みで紙がぐちゃぐちゃになりやり直しです。
   なお、超音波重送検知はかなり優秀です。重送が生じると読込みがストップします。
 ・また、これはスキャナが悪いわけではありませんが、時々文書が斜めに読み込まれます。
   そもそも印刷が斜めになっている場合と、本をカットする際に斜めになってしまうことがありそうするとディスプレイに斜めに表示されることになります。スキャナの機能として斜行補正機能がありますが、これをかけると少し劣化するようです。拡大すると劣化が分かるため、私は通常、斜行補正機能はOFFにしています。
斜行が生じ、気になる場合は修正をかけないとならずとても時間がかかります。
●チェックに時間がかかる。
 スキャンミスがないか? まともに確認すると、スキャンを行う以上に時間がかかります。
 原本は捨ててしまうので、スキャンミスがあったらやり直すことは出来ません。
自炊も断捨離もどこで妥協するかということになります。

時間がもったいない

結局、もし1冊処理するのに1時間かかったとすると、たとえ時給千円だとしても、千円/1冊はかかることになります。実際はお金に換算できない価値が時間にはあるので、それくらいならどうしても必要な書籍は電子書籍を購入して紙媒体は廃棄した方が良いと思ってしまいます。

だけど

 だけど、やっぱり書籍が部屋を圧迫して、居住スペースを無駄にしているので、大事な本だけは自炊しようと再トライを考えています。もしくは本当に大切な本だけを残して廃棄するか。

今後書いていきます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました